訪問診療について
近年、日本では来る2025年の超高齢化社会に向けて在宅医療の充実を迫られております。訪問歯科とは、歯科医院などに通いたいが、身体が不自由でどうしても通院できないという患者様に対して、歯科医師や歯科衛生士がご自宅・病院・施設等に直接お伺いし、治療を行なうシステムです。
現在、在宅歯科診療および病院、施設等12施設を担当しており、訪問歯科医師5名・訪問歯科衛生士6名・助手2名の体制で訪問歯科診療を行っております。
よくあるご質問・疑問
Q 保険は適用されますか?
A 一般的な歯科診療は全て保険適用になります。
Q 料金が高いのでは?
A 1回の治療が約1,700円程度の負担がかかります。(保険1割負担の方)
Q お掃除(口腔ケア)だけでも利用可能でしょうか?
A 定期的な診察が必要ですが、月4回の専門的口腔ケアの利用が可能です。
無料歯科検診・診断
歯を治したいが、『歯医者が怖い』『どんな先生が来るか分からない』『まず治療方針を聞きたい』『認知症や病気で治療が可能か分からない』等、当院では訪問にて無料歯科検診を行っております。
お気軽にお問い合わせください。
歯科診察の流れ
ご相談・お申し込み
お電話、またはFAXにて承ります。患者様本人、ご家族様、または介護者の方からもお申し込みいただけます。
訪問日の決定
ご希望に沿って訪問日と時間を決定します。
訪問診療
ポータブルのユニット、レントゲン検査、飲み込み(嚥下内視鏡)検査などご家庭で治療可能な設備が整っております。
治療終了
治療後の状態を維持するために、アフターケアについての説明をします。
定期健診・口腔ケア
定期的にお伺いして検査、メンテナンスを行います。また、患者様の状態に応じて、継続的に専門的口腔ケア・口腔リハビリを行います。
訪問診療で何ができるのか
一般的な歯科診療、(虫歯・歯周病・抜歯・入れ歯・歯石除去・口腔ケア・リハビリ・審美などほぼすべて可能です。)ポータブルユニットにて治療を行います。必要に応じて写真(レントゲン)も撮れます。
高齢者は様々な内科的疾病をお持ちのため複数のお薬を飲まれている方が多くいらっしゃいます。身体の状態によって主治医との連携のもと、治療を行っております。
入れ歯作製までの流れ
- 1.お口の診査後、おおまかな型どりをします。
- 2.その型を元に精密な型どりを再度行います。
- 3.あご、下あごの咬み合わせの位置を決定します。
- 4.完成間近の入れ歯をお口の中で試し入れします。
- 5.入れ歯の完成後、快適にお使い頂けるまで調整を行います。
※入れ歯は、完成するまでに約1ケ月のお時間を頂きます。
治療終了後もおおよそ週1回の口腔ケア・リハビリの必要な方、又は希望される方は行います。定期検診として1ヶ月~6ヶ月に1度の割合で定期的に歯科検診を行います。
摂食嚥下障害の治療とは
摂食嚥下障害とは具体的に、食べ物を摂取し、飲み込む(嚥下)までの機能が低下する症状です。摂食嚥下障害は、先天的な疾患や中途障害、高齢化による機能低下時によくみられる症状の1つです。その摂食嚥下障害の重症度により、『誤嚥性肺炎』や『窒息』のリスクが上昇します。
では、どのように治療を行っていくのでしょうか??『摂食嚥下』とは、食べ物を認識してから飲み込むまでの過程をさし、5つのステージに分けられます。そのどこか1つのステージでも上手く機能しないと『摂食嚥下障害』になり得ます。
どのステージが上手く機能していないのか?機能するためにはどうすればよいのか?食事器具から食事姿勢、食形態、機能訓練などを指導または実際に訓練致します。摂食嚥下障害の検査・治療には聴診器や嚥下内視鏡を用いますが、必要に応じて病院にて嚥下造影検査を行います。
また、『摂食嚥下障害』へのアプローチには、多職種での連携が欠かせません。各分野(医師・看護師・介護支援専門員・歯科衛生士・管理栄養士・言語聴覚士・作業療法士・理学療法士)との連携を充実し、全身管理を含め包括的に摂食嚥下訓練に取り組んでおります。
訪問可能範囲
歯科診療所を中心とした半径16km圏内とさせていただきます。
診療日・診療時間
訪問診療のお申し込みはこちらから
- ※日曜・祝日休み。
- ※学会、会議などで、診療時間が変更する場合があります。